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さて、これまで書いてきたような同棲時代の夢のような性活は、ある日突然ではなく、徐々に崩れていきました。
そのきっかけは、妊娠・出産であり、その後に続く子育てであることは間違いないと思いますが、子育てがある程度一段落した今でも、ほとんどエッチすることはありません。
「妻の妊娠・出産の間は、旦那の浮気に注意」と言われますが、ぼくは妻が妊娠している間、出産してしばらくの間は、貞操を守り抜いていました。
しかし、出産後しばらく経ってもエッチは拒否が続き、2人目の出産後は、年に数回あるかないかというレベルにまで回数が落ち込んでいました。このとき、ぼくは27歳。27歳の男性といえば、おそらく人生で一番性欲が強い年齢ですよね?
溜まり続ける性欲を、果敢に右手で処理をしていましたが、妻がいるのに風呂場やトイレで隠れて一人エッチをして出すその虚しさにガマンできなくなったぼくは、とうとう、新たな出会いを求めることを決意しました。といっても、職場で他の女性を誘うわけにもいかないし、ナンパをする度胸もない。高校まで男子校だったせいで、女子の友達も少ない。まー友達がいたとしても、おれと不倫しようよとはいえないけど・・・。
そこで、ぼくが目を付けたのが、インターネット。
インターネットといえば出会い系サイトだと思うのですが、当時は(今もそうだと思うけど)悪質請求や詐欺などのウワサが絶えず、はじめは手を出しませんでした。
そこで、まず、ぼくが試したのは、チャットです。最近はしなくなったので分からないですが、当時はヤフーチャットのアダルトコーナーにいくと、男子女子問わず多くの人が参加していました。ただ、みんなハンドルネームなので男性か女性か分からないので、プロフィールを見たり、名前から女性と判断すると、手当たり次第声をかけました。
この声の掛け方も、ただ単に「一緒に話そうよ」くらいだと返信をもらえないので、もう忘れてしまいましたが、色々工夫をして話しかけたのを覚えています。ちなみに、2人きりでチャットで話すことを、PMって言うんですよね。なんの略か分かりませんが。
アダルトコーナーといってもはじめは普通の会話からはじめて、そのまま終わることもあるし、エッチな会話や相談に続くこともありました。エッチな話が盛り上がって、チャットでエッチしたり、電話でお互いの声を聞きながら一人エッチ、つまりテレフォンセックスをしたこともありました。
そんなことを何週間か続けると、何度もチャットで会う女性が出てきて、段々と仲良くなります。その後、メールアドレスを交換してメルトモになり、電話番号を交換して電話で話すようになります。チャットなんで相手の顔が見えないので不信極まりないけど、ここまで来ると、相手に対する信頼も高まってくるし、何でも話せる異性として、友人でも恋人でもない妙な関係が出来上がってきます。
そんな関係が続くと、どちらからともなく「会ってみたいね~」となります。
こうなると話が早く、お互いの予定を合わせて初対面します。
ぼくが、新たな出会いを決意して、はじめてあった女性は、チャットで知り合った女性でした。写真も交換していなかったのでどんな女性が来るか不安でしたが、待ち合わせ場所である駅の改札に着いたときは、それはそれは心臓バクバクで、手も震えてきて汗もかくし、ものすごく緊張したのを覚えています。
お互い相手の顔も知らないのでどうやって落ち合えばいいのか、不安でしたが、意外にもすぐに分かるもんなんですね。
「ゆうたさんですよね?」
「あ、ゆきさんですか?一応、はじめましてかな」
みたいな挨拶をして、「このあとどうしよっか~?」みたいな会話をしたと思います。
もちろん、このわずかな会話の間に、女性の容姿をチェックしています。
このときの女性はぼくより年上の細身の女性で、ヤンキー系の匂いのする女性でした。一方のぼくは、平日だったのでスーツ姿。今から思うと、とてもアンバランスな2人でした。
ぼくは、こういう出会いは初めてだったので、会うこと自体が一大イベントで、その後の予定は全然考えていませんでした(本来は会うことがスタートで、そこから関係を作っていくことが大事なんですけどね)。今から考えると無責任だな~と思うけど・・・。ただ、漠然とエッチできたらいいな~とは思いましたが、そこまでの段取りは全然描いてなかったし、もちろんいきなり「じゃ、ホテルいこっか?」と誘えるわけもありません。
そこで、駅ビルに入っているカフェに行くことにしました。
カフェで色々話しましたが、ぼくの中の一大イベントが過ぎ去ってしまったという気持ちと、彼女があまりタイプではないという気持ちで、テンションが下がってきてしまい。
話も「仕事がどうだ」とか「いつも夕飯の準備が大変だ」とか「子どもは保育園に入れている」とか、全然アダルトな話にならず。まー今から考えれば、うまくぼくが誘導できなかったのが悪いんですが・・・。
これは、このまま話しててもラチが空かないなと思い、思い切って話を下にふってみました。
「子供産んでから、全然、エッチがないんだよね~」
「多分、おれ性欲強いほうだと思うだ。だから、結構、溜まっちゃっててね」
一瞬、彼女の顔が引き気味になり、
「え?そういう話したいの?」
「いや、そうじゃないけど・・・出産しちゃうと女性はエッチしたくなくなるのかなぁって」
ぼくは、このとき、彼女の口から、
「ううん。そんなことないよ。わたしもエッチしたいけど、全然、旦那が誘ってくれなくて・・・・」
「ゆうたさんみたいな人が旦那だったら良かったのにな~」
みたいな言葉を期待していたのですが、現実には、
「大丈夫だよ。そのうち奥さんも性欲が回復するから」
「だから浮気なんかしちゃだめだよ」
ぼくの目の前に、「The End」という文字が見えた瞬間でした。
まだ続きます。。。